ウツローのメンタルヘルス blog

うつ病界のイチロー選手=ウツローによる心の健康情報

うつ病患者とどう接したらいい?日常通りで良いんです

Hi(^^)/ ウツローです。

うつ病になったと本人から聞いたとき、「どう接したらいいんだ?」と困りますよね。私も実際思ったことはありますし、言われたこともあります。そんな疑問にお答えします!!

※こちらの内容はYouTubeでも配信していますので、ぜひご覧ください(^^)

基本スタンスは「日常通り」と「あたたかな放置」

うつ病になったからといって、その人自身が変わったわけではありません。だからこそ、
日常通りに接する
これだけで十分です。

今回は以上です。えっなめてんのか?失礼しました。ただこれが最重要なんですよね。


うつ病になると様々なことに敏感になります、人間関係でも「陰口を言われていないか」「迷惑と思われているんじゃ」と感じてビクビクしてしまったり、音や光が苦痛だったりします。そんなときに腫れ物に触るように接すると、患者はこう思います

 

あっ私ってそんなに接しにくいんだ。気を遣わせているんだ。申し訳ない。。

 

声をかけた側の人は、特に詫びてほしいとかそういう気持ちがあるわけではなく、むしろ配慮した結果の行動だと思います。それでも、このように思ってしまうんですね。

だからこそ、日常通りの接し方がうつ病の方の心を穏やかにし、救われます
例えば、挨拶も「おはよう」「お疲れ様」「お休み」などで十分なんです。

またテーマにある「あたたかな放置」とはどういうことか?これも日常通りに近しいのですが、うつ病になると反芻思考(はんすうしこう)によって、1日中毎日、脳内は苦しんでいます。「俺なんて無価値だ」などとずっと自分で自分を責めています。

こうしたとき、助けてほしい反面、一人にしてほしいと思っています

なお、この場合の助けるというのは、「アドバイスをする」とか「それじゃダメだよ、ポジティブに考えなよ」などということではありません。これはむしろNG行為です。

本人は自分、病気との闘いでめちゃくちゃ消耗しているんです。そんなときにアドバイスや否定されると余計に自分を責めます。ただ単に、苦しさから解放されたいと思っています

だから、基本的にはそっとしておいてあげて、どうしても厳しそうだというときは「病院へ行こうか?」「大丈夫」と背中をたたく、抱きしめる。それが最高のスタイルです。

ぜひ、周囲の方々はこうしたことを念頭に置いてください。お願いします!

OKな言動

先ほども少し触れましたが、OKな言動についてまず紹介しますね。

◎:放置
◎:認める、肯定する
△:頑張れ(時期に応じて)

まず、放置ですがこれは上の通りですので、ここでは割愛します。

次に「認める」「肯定する」です。これまでに述べてきたように、患者さん本人は「自責」「無価値」「希死念慮」を抱いており、病気になった自分を認めきれず、苦しんでいます

そんなときに、「今のままでも大丈夫」「病気がそう思わせているだけだよ」といった言葉や、背中をポンポンとたたく、抱きしめるなどといった行為が有効です。

その言動に「あっ今でも大丈夫なんだ」「こんな自分を認めて、受け容れてくれている」と感じ、救われると同時に「ありがとう」という感謝の気持ちを持ちます

私も妻にこうした言動をとってもらったとき、泣きましたし、本当に安らぐことができました。一番迷惑をかけていると思っている分、すごく嬉しかったです

最後の「頑張れ」ですが、よく禁句と言われていますよね。ただ、時期・段階によります発症直後というのは、心身共にエネルギーが欠乏しているので、頑張ろうにも頑張りませんし、頑張り方もわからないため、NGです。

休養が出来てくると少し動きたくなり、家事や外出してみようと思ってきます、そうしたときには「頑張って」という言葉が「応援」に感じるようになるので、ずっとNGなワードではなく、時には良い言葉になります

NGな言動

逆にNGな言動は何か?実は山ほどあります。。汗
ここでは一例を紹介します。
✕:治そうとしない
✕:否定しない、アドバイスをしない✕:スケジュールを立てない、行動を促さない
上から順に、「治そうとしない」ってなんで?!とお思いかもしれませんが、治療行為を行えるのは医師であり、治していくのは本人です。

TVや雑誌、インターネットなどでうつ病の治療や効果のある食べ物などの情報を得るかもしれませんが、落ち着きましょう。それを言われても本人は受け容れる余力がありませんし、何よりも治そうとして頑張るあなた自身が疲れてしまいます

「介護うつ」や「うつはうつる」という言葉があるように、うつ病患者と本気で向き合うことによって、看病疲れが起こってしまい、共倒れになるケースがあります。それを防ぐためにも、「治そうとしない」「あたたかな放置」が重要なんです。

なぜかうつ病などの精神疾患に関しては、みなさん助けられると思っている方が多いんですよね。これは「心の風邪」という認識が今も残っているからでしょうか。

次に「否定しない」「アドバイスをしない」ですが、何度も述べたように患者さんは既に自分を責めています。そこに追い打ちをかけるように「それじゃダメだよ」とか「こうした方がいいよ」というアドバイスは、患者さんにとって攻撃と受け取ってしまいます

余談ですが、アドバイスというのは上から下のものに行うことと一般的にはされていますし、今の状態ではダメ、だからこうしようという否定的な側面があります。それを敏感に感じちゃうんですよね。。

次は「スケジュールを立てない」「行動を促さない」。重要です。

患者さんに必要なのは休養と治療です。

まずは思う存分、休ませてあげてください。そしてスケジュールも治療のみにしてください。それ以外は本人の状態次第で動かせてあげてください

例えば、大掃除、法事、買い物、帰省など、日常的なイベントってありますね。そんなとき、「手伝ってほしい」と思うでしょうし、それは本人も理解しています。でもそれをこなせるほどに回復してなければ言語道断ですし、回復していても、消耗が激しい、またスケジュール通りにできないと一般的な人よりもショックを受けて落ち込みます

出来るだけイベント事は避けるようにして、その日出来たらいいなくらいに思っていてください。
でなければ、余計厄介なことになりかねません。

まとめ(2020/3/17)

今回は、接し方のスタンス、OK・NGな言動の一例を紹介しました。

要約すると、患者さん本人は休ませておくこと

周囲の方々は、日常通りに生活し、共倒れしないこと

です。お互いを労っていきましょう。必ず良くなる日はきますから。

何か質問やご意見、コメントあれば、ブログやTwitterで受け付けます。

ご覧くださりありがとうございます。

 

 

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