うつ病の仕組み・構造とその症状
Hi(^^)/ ウツローです。
うつ病って耳にする機会が増えてきたとは思いますが、まだまだ世間の認識と当事者との違いにギャップを感じます。
今回は、うつ病の仕組み・構造、症状について次の流れに沿って書いていきます。
ぜひ、ご覧ください。
※YouTubeでも話していますので、ぜひご覧ください(^^)
うつ病とは
うつ病とは、抑うつ障害群の中の「うつ病または大うつ病性障害」というものを指します。この抑うつ障害群の特徴としては、抑うつのいくつかの特徴的な症状に当てはまり、それがほかの精神疾患によるものではなく、躁(そう)状態は伴わないこととされています。
なお、この大うつ病性障害というのは、アメリカ精神医学会が作成している「精神疾患の診断・統計マニュアル(DSM5)」という手引きに書かれています。
おい、専門用語でわからんぞ!
すみません。簡単に言えば、
DSM5という手引きに沿ってうつ病の診断がなされている、うつ病には躁の状態は含まないと解釈いただければ十分です。
うつ病の症状
代表的な症状は次の9つとされています。
①1日中ゆううつな状態
②1日中興味がわかない状態
③食欲の増減が著しい状態
④不眠または過眠の状態
⑤落ち着きがない、動作が鈍い
⑥疲れやすく、無気力な状態
⑦自責、罪悪感を抱く
⑧思考力などが低下した状態
⑨希死念慮がある
これらの内、5つ以上が当てはまり、2週間以上続く場合にうつ病と診断されます。
※1つ目と2つ目の項目がどちらかが当てはまることとされています。
※この項目は原文ではなく、簡略化しています。
普段「あ~うつだわ」「まじ病む」と言ったり聞いたりしているかと思います。
でも、上の通り、その気分や状態が、
1日中、毎日、2週間以上続いていますか?
たぶん違うと思います。
そこが
うつ病を患っている方と、普段の憂うつとの大きな違い
です。
では、なぜそうした違いや症状があらわれるのか?それは次の章で説明します。
うつ病になる仕組み
うつ病とは前章のように気分や意欲に関する症状が起きますが、現代の精神医学では、脳の病気という考えが主流となっています。
それはなぜか?
脳の神経伝達物質であるセロトニンやノルアドレナリン、ドーパミンといった感情の安定や意欲増進につながる神経伝達物質の異常が脳内で起こっているからとされているからです。
またまた専門用語出しました。解説します。
・セロトニン:感情を安定させる働きがあり、行動を抑え、気分を保つ。感情を安定させる。幸福感、安心感、充足感が得られる。脳内の神経細胞同士を結ぶシナプスという部分を行き交う神経伝達物質。
・ノルアドレナリン:脳の覚醒水準を高め、集中力を上げ、行動を促す働きがあり、覚醒する、闘争心が湧く、衝動に駆られる、緊張が高まる、不安、怒りなどにも関係している。
・ドーパミン:気分を爽快にし、快感や欲求に関わり、意欲を高め、行動をリードする。わくわくする、愉快な気分になる、好奇心が湧く、達成感が得られる。不足すると、気力、意欲が低下する。
健康な人はこうした物質がうまく機能している、伝達がされているんですが、うつ病になると、うまく働かない、伝達がされない、不足するといったことが起きているとされています。
まとめ(2020/3/07)
以上の通り、気分、意欲の低下が起きているのですが、心の異常ではなく、脳の働きが低下することにより、こうした症状が起きていると考えられています。
えっ?心の病気じゃないの?メンタルが弱い人がなるんじゃないの?気の持ちようでしょ?と考えられるでしょうが、それはもう時代遅れの認識なんです。
【ウツローinfo】
YouTube、Twitterやってます。評価、コメント、フォローをよろしくお願いいたします(^^)
ウツロー〈うつ病界のイチロー選手=ウツローが社会を切り拓き輝く!!〉 (@utsuro_ch)さんをチェックしよう
https://twitter.com/utsuro_ch?s=09